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【きのもとだより】7月13日 田上山の夏

田上山砦(たがみやまとりで)をご存知ですか?
木之本のまちの裏手に聳える田上山。
そこには豊臣秀吉、秀長兄弟にゆかりのある山城の遺構がひっそりと残っています。
そう、田上山砦は、賤ヶ岳の合戦の際に、秀吉軍の総司令部となった山城のこと。

”城”と聞くと立派な石垣をイメージしますが、戦の最前線に築かれる山城は”砦”とも呼ばれ、土で築いた土塁(どるい)や堀で構成されるものがほとんど。
実際に石垣が使われたお城は、織田信長の安土城が最初で、その後、大名の居城などの大規模なお城に使われていくものの、土塁で構成されたお城も数多く残っていたと言われています。

この山城を整備しているのが”田上山砦の会”と呼ばれる有志グループ。
毎月一回、登山道や山城の草刈りや倒木の整備で活動を続けています。
7月13日にも整備活動があり、倒木の処理と草刈りを行ってきました。
山の雰囲気は、まさに夏!青々と茂った葉が眩しく、蝉の抜け殻もあちこちに見られました。
熱中症に気をつけながら、今回も安全な作業を心がけました。

木之本の街から1時間足らずで登ることができる田上山。
頂上には南北500m、東西250mに渡り、山城が築かれ、実際に土塁や堀が残されています。
歴史好きな方にはおすすめの場所ですが、裏山といえど山は山。
近くでは、クマなどの野生動物の出没も報告されています。
しっかりとした靴を履いて、必ず2-3人以上で歴史ウォークを楽しんでくださいね。