| 交遊館カフェ OPEN → 12月14日(土)、15日(日) | 年末年始休館 12月28日(土) 〜 1月4日(土) |  

【テスト】まちなみ きのもと交遊館

きのもと交遊館 kinomoto Exchange Hall

まずはここを見てみよう!

この文化財の3つの特徴

・古代ギリシャを思わせる4本のイオニア式のオーダー

・当時としては珍しい鉄筋コンクリート造の洋風建築物

・大理石のカウンターやフローリングブロックの床

より詳しく!

交遊館の歴史

この建物は、昭和10年に湖北銀行木之本支店として新築された当時としては珍しい鉄筋コンクリート造の洋風建築物です。
外部仕上げは基壇部分を花崗岩、その他は人工石洗い出し仕上げで、古代ギリシャを思わせる4本のイオニア式のオーダーは独立柱のように立ち、建物に奥行きを持たせながらも端正なデザインとなっています。
内部は大理石のカウンターやフローリングブロックの床、梁形にはモールディングが施されるという丁寧で贅沢な造作が施されています。
施工は京都の川端組が請け負い、工事費は当時の額で5万数千円であったと言われています。

木之本には明治21年に江北銀行、明治32年には伊香銀行が開業し、昭和4年の合併により、それぞれ湖北銀行木之本北支店・木之本南支店となりました。
その後、昭和10年に両支店を統合し、現在の地に湖北銀行木之本支店として新築されました。昭和17年再度の合併により滋賀銀行木之本支店として昭和60年まで営業されました。

銀行の移転後は、長らく空き家状態となっていましたが、街並みの保存調査、地域活性化計画*などで北國街道の歴史を物語る貴重な建物として修復保存することが決まりました。
また、町の活性化拠点として位置づけられ、平成15年に木之本町が株式会社滋賀銀行より建物及び土地を購入しました。

当初は現状の保存改修による活用策を検討しましたが、建物耐震診断の結果が予想以上に悪く、特徴ある意匠を持つ前面部約1/3に外部補修と補強工事を施し、後部は当時の意匠を極力反映させる形で全面改築が行われました。

展示ケースに収められているものは、改築時に切り取られた梁の一部で当時の丁寧な仕事が伺えます。また、基台となっている大理石は、銀行のカウンターとして使用されていたものを磨き直したもので、ここに展示しています。

また、同時に施設の新名称も募集し、68件の応募の中から「きのもと交遊館」に決定し、平成17年11月1日より、町づくり活動の拠点施設として運用を開始しました。

交遊館の歴史

滋賀県長浜市にある旧木之本町には、かつて北国街道の宿場町として栄え、時代と共に発展していった歴史的、文化的遺産が現在でも数多く残っています。
その文化遺産の一つ、旧滋賀銀行の建物を改装した「きのもと交遊館」は、地域の皆様、そして木之本のまちを訪れる皆様が相互に交流を図り、まちを活性化させ、歴史と文化を次代に残していくための交流施設として開館しました。
年間を通して様々なイベントを企画、そして運営し、まちの中心的役割を担っています。

交遊館には80名収容可能なホールと25名収容できる会議室が2部屋あり、商店街のイベントや展示会、地域の研修会や会議等に利用されています。

また近年、少子高齢化に伴う人口減少や空き家問題などが、この木之本町でも顕著になってきています。
地方創生の一端を担う施設として、人々の交流を盛んにし、まちを活性化させるためにも、地域の皆様との繋がりをより大切にしながら、これからも様々な取り組みをおこなっていきます。