秋の一大イベント”水のジャパンコーヒーフェスティバル2023in木之本”が10月21日、22日の両日開催されました。
初日はあいにくの雨模様でしたが、二日目はとても穏やかな秋晴れの一日となりました。
昨年に続き木之本で2回目の開催となったこのイベント、長浜市内だけではなく県外からも出店があり、全19店舗ものコーヒー店が木之本の井戸水を使ってこだわりの一杯を淹れるという、とても面白い試み。
お店はメインストリートでもある地蔵坂と北国街道だけでなく、裏通りや神社、高校の敷地内など木之本の街中に点在するため、コーヒーを味わいながら街散策を楽しめるように工夫されていました。
また実際に生活されている町屋の一部を間借りする形で出店するため、生活感があるアットホームな光景が木之本の街並みと相まって、とても素敵な雰囲気を醸し出していました。
同時に至る所で様々なイベントも開催され、市外、県外からも多くの方々が訪れ、コーヒーを片手に街歩きを楽しまれているようでした。
木之本の井戸は未だに数多く現役で、実際に造り酒屋や醤油の蔵元では、井戸水を使って美味しいお酒や醤油が作られています。
多くの井戸が点在している木之本ですが、その井戸ごとに微妙に成分が異なると言われています。
硬度、ミネラル分などの組み合わせで、それぞれ特徴のある水が生まれるようで、その水の味にどのようにコーヒーを合わせていくかが面白いところでもあり、最も難しいところでもあると、あるコーヒー店の方はおっしゃっていました。
私も実際に井戸水を試飲してみましたが、確かに微妙に味が、、、というより舌触りが違うように感じました。
コーヒーの98%〜99%は水が占めていると言われています。
ちょっとした水の変化によって仕上がるものがガラッと変わってしまうコーヒーは、お酒やお醤油と共通するものがあるのかも知れませんね。
\ 多彩なイベントでコーヒーフェスに花を添える /
北国街道や地蔵坂を中心に様々なイベントがコーヒーフェスティバルを盛り上げました。
きのもと交遊館ではパッチワーク展が開かれ、多くの方が訪れてくれました。
木之本在住の講師の方が、地元木之本と草津でパッチワークの教室を開かれています。
今回は、その集大成ということで、教室合同の展示会を企画されました。
素晴らしいデザインと緻密な作業がよくわかる作品の数々には圧倒され、訪れた皆さんは口々に素晴らしいとおっしゃっていました。
一方で、北国街道の中心にある薬局本陣では、通常非公開の建物内部の特別公開が行われました。
初めて拝見しましたが、ここは圧巻でした!
江戸時代には参勤交代で大名が宿泊した宿であり、その後は明治時代に竹内家が日本で最初の薬剤師の免状を取得したことで知られています。
現在でも江戸時代から残る品々や薬局だった頃の看板など、数多くの貴重な遺産が残されていました。
他にも明楽寺というお寺の門前ではマルシェが開催されたり、津軽三味線のライブが行われたり、古い古民家の雨戸をキャンバスに戦国をイメージする絵を描いたり、一日楽しめるイベント目白押しでした。
木之本は朝晩10度近くにまで下がり、徐々に秋が深まってきています。
あとひと月もしないうちに紅葉が見頃を迎え、師走へと暦を進めていくことでしょう。
今後も様々な秋のイベントが楽しみです!