本日は、「日本よし笛の会」を主宰する中村彰宏さん、由紀子さんご夫妻(はなちゃんず)とピアニストの仲上有美さんによるコンサートがきのもと交遊館で開かれました。
「よし笛」・・・
聞き慣れない方も多くいらっしゃると思いますが、水辺に生える植物の葦(よし)の茎を使って作られた滋賀県発祥の楽器です。
琵琶湖など水辺の多い滋賀では、昔から玩具や飾り物として葦を使った民芸品が数多く作られてきました。
よし笛もその一つですが、あくまで民芸品として作られたため、音色などはあまり重要視されていません。
この民芸品としてのよし笛を一から見直し「楽器」として高めていったのが、中村さんが考案した「よし笛」なのです。
特に特徴的なのは、”揺らぎ”を響きに持つその音色でしょう。
とても透き通った音色で、聞いていると琵琶湖の湖面をそよぐ風が奏でている自然の音のようにも感じます。
そのうえ、不思議なのはギターやピアノと演奏しても、負けずに魂にも響いてくる力強さも持ち合わせているのです。
人の心に対して「静」と「動」を兼ね備えている楽器、それがよし笛なのかなと聞きながらそう感じました。
普段お目にかかれない「よし笛」ですが、実際に間近で見ると、とても作りが丁寧で繊細、芸術作品のような美しさです。
木之本でのコンサートは、多くのお客様が集まり、交遊館のホールは満員御礼。
皆さんが知っている曲を中心に全8曲が演奏されました。
よし笛の癒しの音色に、皆さんうっとりと聞き入っている姿がとても印象的でした。
滋賀県を中心にコンサートを行いながら、よし笛の普及活動を行っている中村さんご夫妻。
気になった方は、「日本よし笛の会」ホームページを訪れてみてください。
一緒に活動できる仲間も募集されているとのことでした。
今日は、本当に素敵な演奏会でしたよ!
開催日時:9月18日(月・祝) 13:30開場/14:00開演
会場:きのもと交遊館 1階ホール
入場料:1000円